渡良瀬橋のように曲名にも観光名所にもなっているトラス橋がある一方、かわいそうな運命を辿ったトラス橋のことを思い出した。福島県耶麻郡西会津町にある「旧・柴崎橋」、2連のプラットトラス橋。「現・柴崎橋」がある阿賀川下流側から見た全体像。パッと見た感じでは普通のトラス橋であるが、左岸側 (写真右側) は川岸に接続せず、途切れている。
20年間にわたり道路橋としての役割を果たしたのち、現・柴崎橋の完成に伴い1958年に廃止となり、それ以降ずっとこの状態のようである。部分的に落橋させて通行不能とすることで、撤去費用を節約したらしい。それにしても、廃橋となって50年以上もこの無様な姿を晒し続けるというのはいかがなものか。橋として機能していないにもかかわらずそこに在り続け、ときどき私のような物好きが訪れるだけ。
右岸側は現道にほぼ接しており、簡単にアクセスできる。撤去されたのか流失したのかは分からないが、床板が無くなっている。向こう側まで平均台のように歩いていくなんて、平常心では不可能である。
落橋させられた左岸側も見てみたかったが、現道からだいぶ離れており、どこから探索すればよいのか分からず断念。
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- 2016/06/24(金) 00:36|
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