たまたま見かけた某ブログで紹介されており、気になったので早速観てみた。2004年公開の作品であるが、2011年の福島第一原発事故を先見したかのような内容である。
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ストーリー展開は好みではなかったが、幹部職員たちのキャラ作りや、都庁会議室での賛成派と反対派との痛快なやり取りが、ツボにはまった。アル中ドライバーが運転するトラックのナンバー、トラクターは4949 (死苦死苦)、トレーラーは1818 (イヤイヤ) なのが、細かいが良い演出だと思った。また、内容とはまったく関係ないが、2000年頃の新宿の風景が何カットか挿入されており、東口の「さくらや」のネオンサインとか、懐かしかった。
それはいいとして、原発の是非を真剣に考えさせられる映画であった。被爆国であるにも関わらず原発大国である日本。さらにあのような悲惨な事故も経験し、それから丸5年が経った今、大切なことをまた忘れかけていないか?
具体的に何が、というのを指摘することはできないのだが、このところ政治が変な方向に向かっているような気が漠然とする。作中にもあったが、「傍観しているというのは、賛成しているのと同じこと」である。普段傍観してるくせに、いざ自分の身に降りかかってくる事態となると、急に後出しで批判し始める人がいる。そのようにはなりたくないものである。
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- 2016/04/13(水) 23:52|
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