AQUAZONEのシルバーアロワナに付属のメダカで、
緋メダカの作出に挑戦中。戦略は次の通り。インストール個体をP世代とし、P世代同士を掛け合わせてF1世代を作る。F1世代のメスと、その親であるP世代のオスとを掛け合わせ (バッククロス)、F2世代を得る。確率論的に計算すると、P世代のオスがBbの遺伝子型を持っていたとすると、バッククロスで得られるF2世代の12.5%は緋メダカとなる。
何回くらい交雑が必要なのか、さらに試算してみる。思考を簡単にするため、P世代メスはBBであると仮定する。P世代オスがBbである場合、F1世代メスがBbとなる確率は50%。確率50%の事象を、期待確率95%で1回以上発生させるのに必要な試行回数は4回である。P世代オス、F1世代メスがともにBbだった場合、F2世代でbbが得られる確率は25%。確率25%の事象を、期待確率95%で1回以上発生させるのに必要な試行回数は10回である。したがって、あるP世代オスがBbであった場合、異なる4匹以上のF1世代メスとカップリングさせ、各ペアから10匹以上のF2世代を得れば、かなりの高確率で緋メダカが生まれるはずである。一番の問題は、P世代のBbの存在確率の低さであるが、これは回数をこなすしかないと思われる。
ということで、バッククロスのテクニックを用いても大変な作業量になると予想していたが、17組 (P世代、F1世代合計) 交雑させたところで、緋メダカが初めて現れた。緋メダカの体色はよく見れば稚魚の段階でも判別でき、F2世代で産まれた7匹の稚魚のうち、4匹が若干赤みの濃い体色を示している。遺伝の法則と確率論からすると25%となるはずであるが、それより多い割合で緋メダカが産まれた。
ファミリーツリー。
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- 2015/11/23(月) 15:25|
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