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緋メダカの作出法を考える

先日購入したAQUAZONEのオプションディスクの「アロワナ」、付属するメダカが、アロワナ用の餌とするだけではもったいないほど、なかなか秀逸である。というのは、遺伝のシミュレーションの機能が付いており、明るい体色を持つ「緋メダカ」が生まれてくることもあるらしいからである。

まずは、本物のメダカの体色についてお勉強。「メダカ博物館」の「メダカカラー教室」が詳しく、参考になった。メダカの体色には、黒色素、黄色素、白色素の発現に作用する3つの遺伝子 (それぞれB、R、Wと表す) が関係するようである。クロメダカ (黒い体色の通常のメダカ) と緋メダカとの違いは、黒色素の遺伝子「B」にある。黒色素を作る遺伝子は優性のB、黒色素が作れない遺伝子は劣性のbと表す。遺伝子型がBB (優性ホモ) もしくはBb (ヘテロ) の場合はクロメダカ、bb (劣性ホモ) の場合に緋メダカとなる。

AQUAZONEでは、B、R、Wの遺伝子のうち、Bの影響のみがシミュレーションされているようである。インストール時に生成される個体のほとんどはBBであるが、3%ほどBbも存在するらしい。ただし、いずれも表現型としてはクロメダカなので、BBかBbかは、体色のみからでは判断できない。bbの遺伝子型は、その体色から一目で判別できるが、インストール個体には存在しないか、存在したとしても極めて低い確率であろう。

インストール個体中にBbが3%存在するという情報を元に試算してみる。雄雌100匹ずつのインストール個体を用意して、総当たりで10000組をカップリング・産卵させる。各ペアから8匹、合計80000匹の稚魚が産まれたとすると、77618匹がBB、2364匹がBb、18匹がbbと計算された。ということで、適当に交雑して緋メダカを得られる確率は0.0225%である。もし、インストール個体に緋メダカが存在したとしても、これくらいの低確率と思われる。

劣性形質を高頻度で発現させる方法として、戻し交雑 (バッククロス) がある。これによれば、軽く試算してみたところ、上記の無計画な交雑よりはだいぶ少ない試行回数で、緋メダカを作出できそうである。なんだか大変そうだけど、試しにやってみようかな、と思う。
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  1. 2015/10/27(火) 23:42|
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