2008/10/25 06:10 【河北新報】
24日午前零時20分ごろ、福島県北塩原村桧原のホテル「国民宿舎五色沼」の玄関付近から火が出ていると、近くの別のホテルの経営者から119番があった。火は約2時間半後に消し止められたが、鉄筋4階地下1階の建物約3300平方メートルが全焼した。
福島県警猪苗代署によると、ホテルは昨年11月ごろから休業中で無人だった。火の気がなく、電気も止まっていたことから、同署は放火の可能性もあるとみて捜査している。
近くの宿泊施設の従業員によると、ホテルは冬季休業中の2月ごろ、凍結で水道管が破裂し、館内が水浸しとなった。その後、経営者が「営業をやめる」とあいさつに来たという。
ホテルは観光地として知られる五色沼の毘沙門沼近くで、国道459号沿い。10年ほど前までは仙台市内の小学校が修学旅行の宿泊先としてよく利用していた。
2013/02/23 08:43 【福島民報】
福島県耶麻郡北塩原村は、同村桧原にある廃屋状態の旧ホテル「国民宿舎五色沼」跡地を買い取り、駐車場として活用する。近くの五色沼自然探勝路への遊歩道設置や公園造成なども検討している。裏磐梯地区の玄関口に新たな観光拠点を整備し、東京電力福島第一原発事故の風評被害で冷え込んだ観光復興の呼び水にする。
裏磐梯合同庁舎から南東に約500メートルの459号国道沿いにあり、広さは約140アール。平成25年度早々にも地権者と売買契約を結ぶ。取得費は数千万円を見込み、駐車場の整備費用を含め、国、県の交付金を活用する。建物の解体費用負担などは今後、所有者と協議する。
駐車場は早ければ26年度に完成する。村は駐車場設置と周辺道路の改良を25年度から5年間の都市再生整備計画に盛り込み、森と湖の美しい風景が広がる「日本の湖水地方」づくりを推進する。
旧ホテル「国民宿舎五色沼」は休業中だった20年10月の火災で全焼した。観光地の景観を損ねるため、地元住民、観光関係者から早期撤去と跡地活用を求める声が上がっていた。小椋敏一村長は「長年の懸案だった裏磐梯の景観再生に道筋をつけられた。魅力を高め、多くのお客さまに来ていただきたい」と話している。
村は3月定例議会に用地取得費、基本設計費などの関連経費7202万円を盛り込んだ25年度一般会計当初予算案を提出する。
Author:2sk170
どうでもいいことをいろいろ書いています。